« 竿の手入れ | トップページ | 思い出 »

2009鮎 総括

皆さん、今シーズンの鮎釣りはどうでしたか?

私はGWの有田川特採から始まり、10月7日の円山川での納竿まで釣行66回あっという間の5ヶ月間でした。

 揖保川はというと解禁までに小規模な冷水病が3度ほど発生したが、解禁後は目立って発生しなかったのはせめてもの幸いではなかったかと思う。しかし、放流されてから長いこと渇水状態が続いたために、鮎は一か所に溜り、追い気もまったくなかった。これは渇水により川幅が狭くなり鮎の密度が濃くなったために、縄張りを誇示して他の鮎を追い払うエネルギーを使うよりも群れで苔を食ったほうが効率が良いと考えているからそうなるのようだ。
 それらを釣るには仕掛けで対応することを余儀なくされたわけだが、鮎が溜まっている場所を見つけることができなかったり、従来通りの友釣りをしていると釣果の差が大きく変わったのではなかったかと思う。
面白いことにこれは揖保川だけではなく全国的にこのような傾向にあったようだ。
 そのような状況下であっても比較的川幅の狭い上流の三方川、引原川ではそれなりの釣果があった。反対に本流ではカワシヲクサが猛烈に繁茂し、そうでない瀬肩、流芯ではトビケラが巣食っていて釣りにならない状態が長く続いた。
しかし、それなりの雨は降るもので今シーズンの揖保川での大会では平水以下での試合はなかったほど、前日や数日前に増水するといった私にとっては辛いトーナメントシーズンとなった。

6月中旬を過ぎると場所荒れと場所ムラが酷くなる。
本流も相変わらず釣りづらいので日本海側への遠征が増えるようになった。
この日本海側の数河川の天然遡上がすこぶる良く、漁師的には数型とも往復5時間かけて毎日通っても見合うものだった。

P1070178_r

7月に入るとようやく梅雨らしくなるものの、揖保川では増水で釣りにならない日々が続いいた。
救いは地元の夢前川が7月1日に解禁していたの短時間でも通う時間が必要ないので暇を見つけては竿を出した。この川は増水といっても普段揖保川で釣りをしている者にとっては苦になるような水位ではなく、増水であるか極端に渇水ほうが良く釣れる河川なので爆釣とはいかないまでもそこそこの釣果があった。
長雨も南部ばかりで日本海側河川はほとんど影響がなかったので時間があれば其方へ走った。
 8月4日には依然として水位は高いものの、ようやく揖保川本流へ入れるようになり、高水で尺近い鮎を含む良型の入れ掛かりを味わう。これは単にひと月余り竿が入ってなかったからではないかと思ったが、普段小さな鮎を釣ることが多い私は、本流での瀬釣りを覚えたころ。格闘技のような友釣りを楽しめた往年の揖保川を思い出し、しばらくの間は釣りをすることができた。
おそらくこの良型の鮎は10月生まれで早熟タイプのものではなかったかと考えます。もう少し早い時期には釣った中に既に子を持った個体もあったし、尻ビレを見ても雌雄が判別できる状態にあったのです。
この時点で尺鮎フィーバーを期待してはいました。しかし、9月20日前後を境にこのサイズの鮎はさっぱり見かけることができなくなりました。推測するにこの時期には産卵行動にはいり釣れなくなったのかもしれない。そのように考えると例年であればそれほど釣れることのない下流部で解禁当初から釣れていたのもうなずける。水位に大きく影響されはしたものの今年の放流事業は間違っていなかったのではないだろうか。

 話が前後しましたが、これから本流で本格的に釣りができると思ったのもつかの間。。。

8.09の未曾有(ミゾウユウではない)の大水害

お隣の千種川(佐用川)では多くの死者が出、揖保川筋でも多くの家屋や河川に被害が出た。
被災地や崩壊した河川を見たり被災者の心情を思うと揖保川では釣りをする気にはなれず、この時点で揖保川は実質納竿となってしまった。

 鮎の需要も減ってきたので釣行回数が減るものの、興味深いダム湖産が上る河川と出会い幾度となく通うこととなった。ここの鮎は小さく、お世辞にも友釣りに合う良い鮎とは言えないものの、繊細な釣り、追わない鮎を釣るための練習にはこの上ないターゲットだったのは間違いない。この河川はこれから先もしばらくは通うこととなるのではないかと思う。

0905_046_r800


 総数も久しぶりに3000を超えたので自分的には満足の年だったが、2河川8日で800匹を稼いだので技術的に上達したのではないのは間違いないし、今年の友釣りが好調であったとは言い切れないのではないかと思う。
揖保川でいうと、釣行19回で平均が29匹だから例年より少し良い程度だ。私の場合は釣れないと判っていれば竿を出さないし、短時間の釣りも多いので完全なデータとは言えないかもしれない。
それでも、三桁超えを記録したのは8回でそのうちの1回は昨年に広瀬で記録した念願の200匹超えをあっさりと抜き去るような釣果には自分でも驚いた。
揖保川解禁の101匹を除けば全てが天然遡上の河川だから、如何に天然アユが上る河川が大事かって事がわかる。

 揖保川は初期の渇水、中期の増水、後期は水害で鮎が流れ魚影が薄くなっていずれも満足できない状況であったとおもいます。
しかし、毎年であれば見かけることも少ないはずの親になる鮎が増水で下流へ流され、網で大量にとられたとはいえど、例年よりははるかい多い数の鮎が産卵行動に加わったことには間違いなさそうで、その後も鮎の産卵、稚魚の生育に好条件となる水が良いタイミングで出ているので俄かに来年の遡上に期待しているのは私だけでしょうか?
兵庫にある漁協は支流は別としてほとんどが海とつながっています。安定した漁獲高を確保するには放流事業も大切でしょうが、天然遡上にかなうものはないです。
今年は特にいま取り組まなければならない課題があるのではないかと感じた年でした。

 毎年言っていること、その年によって釣れる釣れないはあるものの、どのような釣りであっても天候次第。こと鮎に関しては1年で世代交代が繰り返されるために、その他の魚よりは季節の変化、気候の変化に対しては更に敏感でないかと思う。

 これからはストーブリーグに入ってしまいます。すでに、訪問者数も150人前後と激減してしまいましたが、竿や仕掛けのネタを書いていけたらと思っていますのでちょくちょく覗いてやってください。


|

« 竿の手入れ | トップページ | 思い出 »

鮎・友釣り」カテゴリの記事

コメント

2009年の総括読ませていただきました。いつもながらの素晴らしい内容に感心いたしました。これから寒くなりますので風邪・インフルエンザに気をつけて頑張ってください!

投稿: 近ちゃん | 2009年11月13日 (金) 07:24

うーん、上手く書きますね。さすがPTA.(^^)

私は今年も同じく鮎は殆ど行けてませんが
それなりに楽しめました。

今年は鮎が終わってからも、イマイチ力の
入らない状態が続きますが、来年は鮎も海も
好調なことを祈ります。

投稿: サルモサラー | 2009年11月13日 (金) 07:58

下流にダムが二つもあり、その間それぞれ違う漁協が管理している状況の美山川をホームにする私にとっては、天然遡上のある河川は羨ましいかぎりです。

来年の遡上、めっちゃ期待してしまいそうですが・・・。(*^_^*)イマカラワクワク

投稿: Woowa | 2009年11月13日 (金) 10:42

>近ちゃん

ありがとうございます。
本文中には書きませんでしたが、渇水と小規模河川が私にとっては釣れるキーワードのような気がしてますww

インフルにはかかっていませんが、学校の行事がこれで振り回させています。
学級閉鎖に学年閉鎖、延期延期で最後には中止。。。
その都度段取りを組まなければならないものには大問題です。

投稿: 渓人 | 2009年11月13日 (金) 15:04

>サルモサラーさん

本当にそう思ってます?
PTAとはあまり関係ないですが(^^;
相変わらずイベントの際の挨拶は慣れません。

書いてて思うのもなんですが毎回下っ手くそだなと感じています。
以前どこかで書きましたが、もっと本を読んでおくのだったと後悔しています。

投稿: 渓人 | 2009年11月13日 (金) 15:08

>Woowaさん

由良川も遡上はあるようですが、どこまで遡上して釣り場自体があるのかさえも知りません(^^;
全国には最上流まで遡上があって本支流で多くの漁協がある河川もありますが、色々と問題もあるようですね。

ところで、遡上があるような揖保川の下流部へも釣行されるのでしょうか?

投稿: 渓人 | 2009年11月13日 (金) 15:11

私の、ホーム 安曇川(広瀬)は、数年ぶりの大不漁でした。 しかし、琵琶湖にはとてつもない数の鮎がいたのである!!
 天候不順による遡上不足!!(といっても、他の一般河川の鮎の数より多い)
日照不足による垢不足!!
釣れる河川への釣り人の集中(有名税!!) 富田川や、日置川は釣り人 激減!!
来シーズンの揖保川=天然遡上で溢れている事に期待します・・・!?

投稿: とんちんかん | 2009年11月13日 (金) 18:03

揖保川の天然遡上がどの辺りまであるのか、理解してませんでした。(>_<)

終盤に住宅前に行くのが最下流で、大会がある間はどうしてもエリア付近になってしまいます。(^^;)

投稿: Woowa | 2009年11月13日 (金) 18:25

原稿用紙だと何枚分の文章なんやろ(爆)
そんだけ書くのはおい等は無理ですが今年は天然遡上河川が比較的良かったですね~
新たな発見河川もありましたし(^^♪
来期の遡上に期待したいですが海に繋がる河川の清掃や環境整備を真面目にするだけでも遡上は変わるでしょうね!
Woowaサンのコメもそうですが美山川も遡上してほしいなぁ~
お隣の上桂川は遡上鮎がいるようなので何らかの違いがあるんでしょうね~
ダム湖産が豊富なら毎年楽しいんですが^^;
しばらく鮎は冬眠ですが数ヶ月後のFショーで一気にヒートUPする事を思えば1年はあっと言う間ですね~

投稿: ぱた | 2009年11月13日 (金) 20:28

 こうして総括を拝見すると、やはり状況の変化にすばやく対応してコンスタントに数を出されているのが良く分かります。
 平均して釣行時間の短い揖保でアベ29尾というのがすごい。
 私の(調子の良い)1日の釣果ですわ~。

 言っても詮無いことですが…あの大水さえなければどんな終期だったのだろうと考えてしまいますね。。。。

投稿: セキレイ | 2009年11月13日 (金) 21:40

>とんちんかんさん

確かに今年の広瀬は最悪でしたね。
私も3度ほどお邪魔しましたが、合計で120匹といった貧果でした。
あちらで書かれていたアユボール。。。
楽しみにしています。

来年は広瀬でご一緒してくださいね(*゚▽゚)ノ

投稿: 渓人 | 2009年11月13日 (金) 23:09

>Woowaさん

遡上の多い年であれば山崎までは到達しています。
例年の量なら上っても新宮辺りではないかと思っています。
幾らかはそれ以上に上っているとは思うのですが、データがないのでハッキリとしません。
竜野・新宮で行われる予選会の時期では釣れには少し早いですね。

投稿: 渓人 | 2009年11月13日 (金) 23:12

>ぱたさん

一年間を通して書いていますので幾らでも書くことができますww
逆にまとめるのが大変ですわ(^^;

大野ダムの規模であれば十分ダム湖産が育つ環境があると思うのですが、どうなんでしょう?
問題は水温かなと思いますが、水深が少し足らないようですね。

投稿: 渓人 | 2009年11月13日 (金) 23:24

>セキレイさん

鮎バカとしてはこれくらいの結果は残さないとねww
確かに昨今の不景気な状態においては複数河川の年券を購入するのは難しいかもしれませんが、釣れないホームグラウンドに通うよりも釣れる河川へ行くのも違った意味で釣りを再認識することができますし、上達にもなると思いますね。

ほんとあの増水は悔しかったですね。

投稿: 渓人 | 2009年11月13日 (金) 23:30

確かに天然遡上のある河川は釣果を見ても素晴らしく魅力的なのですが海産に比べて湖産やダム産の方が追いが強く成長も早い様な気がするのですが…私だけですかねぇ?何か理由があるのかなぁ?
渓人さんは感じませんですか?
放流量の違いですなかねぇ?
密度とか?
本当に鮎釣りは難しいですわ
(-.-)zzZ

投稿: 長良鮎釣組 組員T | 2009年11月15日 (日) 05:45

>長良鮎釣組 組員Tさん

確かに湖産鮎はその他の種苗よりは縄張り意識が強いです。
大きくなるのと早熟と思われるのは産卵時期が早いが早いためにせざるを得ないからですね。
気のせいではなく昔からずっとそうですよ。
ですので、放流量や密度とは普通の条件であれば関係ないです。
冷水病の問題さえなければどこの漁協も湖産鮎を放流したいでしょうね。

投稿: 渓人 | 2009年11月16日 (月) 00:38

いつも貴重な情報、ありがとうございます。
鮎釣りの奥深さに、ますますのめり込んでしまいます。
ボロボロになった揖保川ですが、波賀は無事でしたし、三方方面も徐々に良くなると信じて、来シーズンも訪れたいと思いますので、また、情報お願いいたします。

投稿: ファンその1 | 2009年11月16日 (月) 11:38

>ファンその1さん

どんな釣りをしても奥深さは同じようなものであるとは思うのですが、川の釣りは見えているだけにそう思うのでしょうね。
友釣りは仕掛けも複雑ですしね。
しかし、考え方を変えれば案外簡単なのかもしれませんよ。他の釣りであれば口を使わせないといけないのに対し、友釣りは間違って掛かる交通事故がありますからね。
そうなると、やはりオトリ扱いが大切ってことになりますね。

11月になって河川の工事も始まったようです。
そのうちに進行状況のレポートもやっていきたいと思いますでよろしくお願いします。

投稿: 渓人 | 2009年11月17日 (火) 11:13

冷水病は深刻な問題ですね
\(゜□゜)/
私の実家で、私が鮎釣りを覚え、のめり込んだのは、渓人さんの師匠の上流部ですが、やはり冷水病に悩まされ試行錯誤した結果、ここ2.3年は冷水病覚悟で全て湖産にしていますが、冷水病は出ても以前の人工産に比べて良い釣果があるように感じますが、水質の違いか改良の結果なんですかねぇ?
長良川でも九頭竜でも海産には冷水病が出ない様な気がするのですが?
やはり天然遡上には免疫力が在るのですかねぇ?
やはり上流部に作られた植林などによる微生物の減少やダムやスキー場やゴルフ場が原因なのですかねぇ?
(ρ_-)o
渓人さんのホームグランドの揖保川のように災害にあっても元々鮎を含めて魚が居る河川は次の年も魚達はしっかり存在していて天災が原因では無い様な気がします!
元々冷水病は湖産からですか?
バスやブルーギル達が持ち込んだのですかねぇ?
悩ましい問題です!ただここ2.3年F1などの改良や漁協の方々の河口堰付近の人工孵化などの努力により11月近くまで長良川で鮎釣りが楽しめるのは嬉しい悩みですが、これもまたいつまでも続くとは思えず悩ましい問題ですね
m(_ _)m

投稿: 長良鮎釣組 組員T | 2009年11月17日 (火) 22:47

ダム河川にがホームの私には天然遡上が本当に羨ましいです。
印象的なのが釣れない川より遠くても釣れる川へ出かけるというところです。毎日5時間の往復なんてとても真似できませんf^_^;
オフシーズンも楽しみにしております(≧ω≦)b

投稿: もも | 2009年11月19日 (木) 19:55

>長良鮎釣組 組員Tさん

???が多いですね(^^;
「友釣りステップアップ」や「釣り人からできること」に書いてありますんで暇な時に読んでください。

F1といわれますがそもそもF1とは雑種代一代のことです。
鮎の難しいところは年魚ってことなんですよね。
その種苗が良かったとしても翌年にはF2若しくは、かけ戻しとなりますから同じものはできなのです。
確かにF1には優れたものが多いですが、そうとばかりは言えず某河川のF2○だったり、F1○が良いとされたりもしています。
ただ、累代が浅いと育てにくい面もあるようですね。

投稿: 渓人 | 2009年11月21日 (土) 00:10

>ももさん

天然遡上はなくとも、そちらでは少し走れば良い河川が数多くありますやん(^^;
往復5時間でも仕事ですから~ww

投稿: 渓人 | 2009年11月21日 (土) 00:12

おひさしぶりです。今年もあと3日。来シーズンもぜひよろしくです。よいお年をお迎えください。

投稿: ぴろぴろ | 2009年12月29日 (火) 12:32

>ぴろぴろさん

今年もお世話になりました。
来年も宜しくお願いします。
師匠にもよろしくお伝えください。

投稿: 渓人 | 2009年12月30日 (水) 17:41

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 竿の手入れ | トップページ | 思い出 »