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泳がせ釣り その4

 泳がせ釣りの準備はできましたね。
先に断っておかなければならないことがあります。河川ではさまざまな流速に色んな水深、多様な流れがあります。
ここで私が紹介している釣り方はごく標準的な水深、流れの場合であって、どこでもかしこでもこの釣りで通用するといったものではありません。ただ、これをマスターすれば全てのポイントにおいて応用できることは間違いないです。

 泳がせ釣りをするにあたっての、手尻の重要性は理解していただいたと思います。
いままでは手尻の長さが重要であるという事を書いてきましたが、今回はその長い手尻を如何に使いこなすかということを説明して行きます。
オバセ(水位中糸の流水抵抗)をうまく利用するには、水面下の糸フケの量と水中糸の進入角度です。
それを操るには竿の角度が重要になってきます。
うまく泳がせが出来ない釣り人はこの操作が行えていないはずで、ただ単に竿を適度な角度に維持しているだけであったり、単に立て竿で泳がせているだけではないかと思います。
泳がせ釣りとひとくちに言ってもオトリを操ろうとするのではなく、オトリが自然に泳ぐ事を妨げない事が最も重要なのではないかと考えます。

 以上を踏まえたうえで説明して行きますが、ここからが最も説明し難いのです。
ジェスチャーを交えたり実際に釣り場で見てもらうと良いのですがそうもいきません。
出来るだけ分かりやすく書いて行きたいと思いますのでお付き合いください。

 さて、泳がせ釣りの場合は釣り人は動かない前提なので、オトリが泳いで行くのに何もしないでいると水中糸の角度は変化します。それがオトリにとって泳ぎやすい角度であれば問題はないですが、必ずしもそういったものではないはずです。
それではどうすれば良いでしょう?
オトリに対してのオバセの角度を釣り人側が意図的に保ってやることです。つまりは竿の角度と穂先の位置を常にオトリに合わせて操作するのです。

オトリを放した時点では穂先はオトリより沖にありますし、手前は浅いので上流側に竿を倒します。
倒すと言っても50度前後です。それは出来るだけ水中糸を水に浸けて抵抗を増やしてやるためなのです。
上流に倒すことによって水中糸が水の抵抗を受けてオトリの鼻を引く力が働きます。この時に竿を立てているか傾けているかで水の抵抗が大きく違ってくるのです。
分かり難いかもしれませんが、真上からと正面から見るとこんな感じです。

B1

これを立体的にイメージしてみてください。

 一旦オトリを放す前に戻りますが、このオトリの行き足をつけるためには何通りかの方法があります。
スタート時には出来るだけ水中糸を水に浸ければ良いわけです。
一つは竿を持っている手を水面近くまで下げること。場合によっては水中まで入れても良いでしょう。
もう一つはオトリを押し出すように送り出すことです。そうすればより多くの水中糸を水に浸ける事が出来ます。
それで鮎が動いてくれれば更に抵抗が増す訳です。
オトリがじっとしていれば上流からの水の抵抗だけですが、沖に行き足がつけば手前方向に引かれる抵抗もおこります。
いわば昔のスポ根アニメなどで野球部がタイヤを引いて走ってました。あれと同じです動かなければ抵抗はありませんが一度動き出すと後方から引かれる力が働きますので、上流からは水流抵抗が、オトリの進行方向の逆からはオトリが動いたために起こるオバセ抵抗が出来るわけです。
これによってオトリは斜め前方に泳いで行ってくれるのです。

 最初のオバセをとろうとして竿先を下流に向ける人がありますが、オバセの角度的には上流向きになってしまいます。いきなりオトリを上流へ泳がせるのは難しいものです。ですが、竿を上流に倒しやや下流向きにオトリを放してやればすんなりと泳ぎ出してくれるものです。
オトリの人が怖い、深い所へ行きたいといった性質も利用するべきなのです。
それと、下流に竿を倒してしまうと必ず穂先で鼻を引く瞬間が出来てしまいます。ですので、やってはいけないとは言いませんが、やってはいけません。

続く。。。

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鮎・友釣り」カテゴリの記事

コメント

養殖囮はどうしても泳ぐまでに時間がかかるのですが我慢して待つしかないのですかねぇ?
最初のオバセ方が悪いのでしょうか?

投稿: 組員T | 2010年9月10日 (金) 13:00

拝み釣りのスタートラインですね(* ̄0 ̄)ノ
オトリを放した瞬間に根掛かりなんてことが良くありますが、
できるだけ底で放したほうが良いのですよねf^_^;

投稿: もも | 2010年9月10日 (金) 15:38

>組員Tさん

基本的にはそうですが、養殖には養殖で始める場所があるのです。
それが分かればオトリを天然に替えるのも容易なんですけどね。

投稿: 渓人 | 2010年9月10日 (金) 16:16

>ももさん

朝晩に西を向いて拝んでますか?(爆爆

底で放した方が良いとばかりは限りません。コースの方が重要でしょうね。
オトリを放した瞬間に根掛かりって、私も時々あります。
指が掛りなんて最悪ですね。
そんな時はオトリが落ち着いていない場合が多いのでちょっとしたコツで回避しやすくなりますよ。

投稿: 渓人 | 2010年9月10日 (金) 16:20

ちょっとしたコツ・・・その5を期待してます(^^ヾ

投稿: もも | 2010年9月10日 (金) 16:48

だから渓人さんはトーナメントの1匹目を捕るのも早掛け勝負の時も早いんすねぇ
(^O^)
私では1日中養殖囮でやってポイントの研究してみないと駄目ですね
(ρ_-)o
練習有るのみ
(`へ´)

投稿: 組員T | 2010年9月10日 (金) 17:34

おとりの泳ぎ出しが、安定しないんですよね。
きっと賢いおとり と 私のようなおとり が居るのかと思われますが(爆!!
養殖の場所!
分かるような? 分からないような?
この先もしっかり読まなくっちゃ!
宜しくお願いしますね(礼)

投稿: オレンジ隊員 | 2010年9月10日 (金) 19:04

>ももさん

それはあ~た。。。
企業秘密ですやん( ̄ー+ ̄)

投稿: 渓人 | 2010年9月10日 (金) 19:16

>組員Tさん

もっと言って~ヾ(´ε`*)ゝ

確かに養殖から天然に替えるのは早い方だと思います。
プレーオフもそうですがそれを言えばここでお馴染みの豊川さんが黙っちゃいないかも。私との初めての出合いはセンセーショナルだったようですから(爆爆

一日中養殖と言うよりは川の流れを見つめていた方が良いかもしれませんね。

投稿: 渓人 | 2010年9月10日 (金) 19:19

>オレンジ隊員さん

オトリの泳ぎ出しが安定しないというよりオレンジさんの竿角や立ち位置が安定していないのかもしれません。
オトリがスーッと出て行った時のイメージを忘れずに釣りをしてみてください。

それでも言うことを聞かない鮎もいますけどね(^^;
そんな奴にはヒラキにして食ってまうどって脅してください。しぶしぶ動き出すかも(爆爆

投稿: 渓人 | 2010年9月10日 (金) 19:23

核心部分に突入ですね!ここからが肝心要・・・皆さんお見逃しなく(汗

投稿: とんちんかん | 2010年9月10日 (金) 19:42

流れ…?ですか!
空中輸送ならなんとなくわかる気がしますが、それではその後の釣果にも時間のロスにも影響が出そうですから…
(?_?)
次の釣行で研究してみます!

投稿: 組員T | 2010年9月10日 (金) 20:38

囮の送り出し方向で意識している事。
渓人さんの説明は良く理解できます。
私は、多少上流に向けて押し出します。
毎晩楽しみに読ませて頂いております。

投稿: simon | 2010年9月10日 (金) 22:17

数年前のジャパンカップの板取予選で1回戦、2回戦と私が徹底的に泳がせた場所なのに、早掛け勝負で秒殺した姫路のオッサンがおったなぁ・・・・・・・・
明らかに当時の私より遠い射程で掛けていたのが印象に残りましたね。

泳がせ釣りの送り出しで、一番ミソになるのが今日の部分でしょう。
スタートさせてからの穂先の動きも重要ですが、まず最初にオバセをスッと背負わせる事でスムーズに出るかどうかが決まりますからね。
さらに、送り出しの際に方向性に気を遣う事で泳ぐコースも決められますから、これを習熟する事によって、攻めの幅が大きく広がります。

ももちゃんはこの間、馬瀬で私の釣りを見ていたと思いますが、たとえば大石の隙間に身を隠すように釣っていても、一箇所からオトリを泳がせ、場所を荒らさず自分の上流下流を釣るには、オトリをスタートさせるときが肝心なんですよ。

さて、それ以降のテクははまた次のお楽しみ・・・・・・・・・ですね。

投稿: 豊川巴 | 2010年9月10日 (金) 23:40

>とんちんかんさん

あまり期待しないでくださいww

投稿: 渓人 | 2010年9月10日 (金) 23:51

>simonさん

ありがとうございます。
今は出来ないまでも意識しているだけでも大切だと思います。
上流ですか?
この先をよく読んでくださいね。

投稿: 渓人 | 2010年9月10日 (金) 23:53

>豊川巴さん

塩が無くなって買ってきたのに今夜は必要ないようですね(爆爆

あの試合は自分でも惚れ惚れしました。
なんせ、剛君がいましたしね(^^;
最初に方向性と行き足をつけてやれば後は少々雑であっても何とかなりますからね。

テクニックって。。。
私は多くの名人のように何とか釣法とか何とかメソッドなんて技術は持ち合わせていませんから~(^^ゞ

投稿: 渓人 | 2010年9月10日 (金) 23:56

>組員Tさん

すみません飛ばしてました。

養殖オトリが出て行きやすい流れとそのコースです。
それが行った先で養殖でも掛けれる鮎がいることが前提ですが(;´▽`A``

投稿: 渓人 | 2010年9月11日 (土) 11:30

確かに掛かる鮎が居なければ…
ですが渓人さんには掛かるんすよねぇ
(^_^;)
私は下手すると1時間以上費やす事も…
(ρ_-)o
予選の時は最初の2時間坊主でした…
(≧▽≦)

投稿: 組員T | 2010年9月11日 (土) 12:36

>組員Tさん

私だって鮎が居なければ釣れません(;´▽`A``

投稿: 渓人 | 2010年9月11日 (土) 14:12

養ちゃんの泳がせ方、少し理解しつつあるんですが、明確に皆から抜きん出る方法とかの企業秘密はあるんですか?教えてと言わないですが(← 言ってます???)あるのですか?

この辺は頭では理解できているつもりですが、ラインの違いとかも話に出てきますでしょうか?

投稿: きゃぷてん♪ | 2010年9月14日 (火) 15:53

>きゃぷてん♪さん

あります。
教えませんψ(`∇´)ψ

投稿: 渓人 | 2010年9月14日 (火) 20:47

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