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群れ鮎 その二

 この話を進めるにあたって定義をしておかなければならないのを忘れていました。
「その一」で書いた群れの種類についての名称です。各人のイメージする呼び方は違うかも知れませんが、ここでは集団で移動しながら採餌を行っているものを群れ鮎。数匹がつかず離れずの距離で採餌しているものを遊び鮎。中層や表層で泳ぐものを鮎玉とします。
書き綴って行く上で表現的におかしくなったり、種類が増えることもあるかもしれませんがご了承ください。

【時期と場所】
 群れ鮎は解禁当初から最後までいます。
初期は瀬や瀬尻、淵などで多く見かけます。
中期以降はどこでも見る事ができ、特に梅雨明け以降のチャラに出てきた群れは格好のターゲットとなります。

 遊び鮎は初期は瀬の中の石裏や瀬脇の白泡部分にいたりします。当然白泡の中ですから見えていないので遊び鮎といえるかどうかはハッキリとしませんが、私が釣ってて感じるのはこの手の鮎です。
梅雨明け以降になると良く見かけるようになり、渇水期にはヘチや流れのよれた部分の比較的に流れの緩やかな場所に多くいます。縄張りを持っていない割には驚かせて散らせてしまっても比較的短時間で同じ場所に戻ってきます。
この鮎はオトリに誘いを掛けたり、同じような場所でフワフワさせているとスイッチが入って掛る事があります。追ってくるというよりは構いに来ているような感じです。また夕方の時間帯には激しく追ってくる場合もあるように感じます。

 鮎玉の鮎は放流したての頃や低水温時と冷水病が発症した場合に見る事が出来ます。
この鮎は中層もしくは表層に浮いている場合が多いので釣りの対象にはなりませんが、釣り方と仕掛けによっては掛ける事ができます。

 友釣りが誰にでも釣れていた時代には縄張り鮎も多く、一日やれば悪くても20匹前後は誰にでも釣れていたと思います。現在、河川内にいる鮎の95%は群れ鮎またはそれに近いものであると考えます。
逆に言えば縄張り鮎なんていうのは、ほんのわずかの数しか居ないですから釣果も少なくなっているという事です。
皆さんも橋の上から川をみる事があると思います。鮎は多く見えてもその中で縄張りを誇示し、追っている鮎は何匹見つけられますか?
 どうもこの群れ鮎って名前の響きからなのかどうなのか皆さんはお嫌いのようです。
しかし、皆さんの釣果の半分以上はこの群れ鮎のはずです。
瀬でオトリを一カ所に止めていたり、ふらふらとその近辺で泳がせていたりすると鮎が掛る場合があります。
これは回遊している群れ鮎なのです。そう、図らずとも群れ鮎を釣りそれをオトリにまた群れ鮎を釣っているに過ぎないのです。

「いや、釣れた鮎は真っ黄だった。」そう言われる方もあります。
縄張り鮎だけが黄色いのでしょうか?そうではありません。鮎が黄色くなるのはゼアキサンチンという色素によるものなのです。それが何に含まれるかというと鮎の主食である藍藻に含まれており、珪藻には含まれていません。
少しボケた川底や茶色いコケは珪藻です。この珪藻類を鮎が食い尽くせば藍藻が生えてきます。
この辺りはあまり詳しくないのですが、珪藻が生えていれば藍藻は生えにくいそうで、逆に珪藻が鮎によって食いつくされれば藍藻が爆発的に増殖するらしいです。
ですので、縄張り鮎は珪藻を食い尽くし、より美味しい藍藻を食っているから黄色くなるわけです。
では群れ鮎はどうでしょう?群れで底石が真っ白(石の地肌が見えるまで)に食っている群れもあります。そう、そうなると生えてくるのは藍藻なのです。よって群れ鮎であっても黄色い鮎になるわけで、縄張り鮎であるから黄色いということは当てはまらないのです。

 ついでですから餌の事についてもう少し書いてみます。
鮎の主食は珪藻と言われていますが、本来の主食はこの藍藻だと私は思います。
確かに以前は縄張り鮎も多く、今よりも川底は明るかったように記憶しています。つまりは藍藻を食っている鮎が多かったのです。ですので黄色い鮎が多かったと考えて良いのではないかと思います。
いずれにしても黄色い鮎が減ったのは縄張り意識の薄れと鮎の低活性化ではないでしょうか。

上手な人?いわゆる、釣果の多い人はこの群れ鮎を如何に多く釣っているかなのです。
中層に浮いた鮎の塊であるとか、流れのゆるい場所でのセコイ釣りなんてイメージは捨てて続きを読んでみてください。

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鮎・友釣り」カテゴリの記事

コメント

見るからにここしかない!っていうポイントで一番鮎をとってから釣り反しが効かないって言うのは、二番鮎がいない、もしくは一番鮎さえ居着きでは無かったかもしれないということですか(☆_☆)

群れ鮎釣りはセコいとはいいませんが、僕のクラブでそういう風潮があるのは確かです(>_<)

群れ鮎シリーズ、ますます楽しみです!

投稿: もも | 2010年9月22日 (水) 02:22

なるほど !
だからかぁ!
ってな感じのかなり深~い話ですねぇ!
知らないのは私だけ?
いやいや多くの名人の中でも知らない方は居るでしょうなぁ
┐(´ー`)┌
今回はかなり参考になりますし川見も変わってきますです
物凄く感謝です
o(^^o)(o^^)o
まだまだ勉強不足ですなあ
(*u_u)
ってゆうかバラしちゃ不味かったんじゃないですか?
見切りがかなり変わります!
私の場合はますますテンポが悪くなったりして…
Y(>_<、)Y

投稿: 組員T | 2010年9月22日 (水) 06:21

>ももさん

そ~ゆ~事です( ^ω^ )

馬瀬川は透明度が高いので群れ鮎もよく見えると思います。
中層に浮いているものでなく、淵で盛んに食んでいる群れを見かける事があると思います。あれが普通に瀬の中にいるのです。
釣り人が釣っている多くはその鮎なのです。
来年は潜って見てください。考えを改めなければならなくなります。

でもメタボは浮くので絞っておくように(爆爆

投稿: 渓人 | 2010年9月22日 (水) 07:51

>組員Tさん

ご存じなかったのに此方が驚きですわ(lll゚Д゚)
どこまでを名人とするか知りませんが、これくらいはきっと知ってると思いますよ。
バラすって言うか底辺の底上げです。
追わない鮎が減り、種苗に期待できなくなった今の時代において釣果を伸ばそうとすれば技術の向上しかないでしょう。
それに、これで自分の首を絞めるとは思いません。

投稿: 渓人 | 2010年9月22日 (水) 07:59

そうですわなぁ~
群れ鮎なくして今の友釣りはありえませんもんね~
逆に遊び鮎をどれだけ掛ける事が出来るのか!
これが人との釣果の差になっているのは間違いないでしょう
もちろん、この遊び鮎のスイッチの入るタイミングが解る人、その時の場所の見切り方、遊び鮎の動きを把握しての掛けるべき場所とタイミング!
これが今のオイラの最大のテーマですわ^^;
昨年のT川の鉄橋付近、今年の広瀬の1回戦のポイント。。。
まざまざと見せ付けられているだけにねぇ(鬼汗)

鮎玉?

それはしばらく相手にしない事にします(笑)
とにかく、遊び鮎をじっくり観察して自分から掛けに行くのをテーマとして来年は取り組まなければ。。。

投稿: ぱた | 2010年9月22日 (水) 09:38

渓人さん、先日は河川の事有難う御座いました、昨年から群鮎攻略を自己流でやってますが上手くいきませんでした処へこのシリーズ!じっくりと理解して来期は成果をと期待しております、先回の”泳がせ”も勉強になり意識して釣行して居ります。

投稿: 須磨のおっちゃん | 2010年9月22日 (水) 10:05

いや~なんともはや・・・。思い当たるケースが多い事。以前に見たテープ(歳?)で居つき鮎がオトリを睨んでいましたが、周りの鮎(群れ鮎?)は知らぬ顔でした。(思い出しました。)同じポイントで掛かるのはこれなんですね。また、二番鮎が来るのが20~30分後とも聞いた事があり、同じポイントはしばらく避ける時が多かったのですが???(オトリが入らない時も!!)。避けずにトライしなければ数釣りが出来ないですね。昔のような野鮎のアタリが少なくなったのも分かる様な気がします。川底のイメージも大事ですね。来期こそ!!!。

投稿: simon | 2010年9月22日 (水) 10:58

鮎は追い気が強くなると黄色くなると思ってましたから…
f^_^;
このシリーズが
゛泳がせ゛と
゛引き釣り゛のカギになりそうですなぁ!

投稿: 組員T | 2010年9月22日 (水) 16:51

近年はどうも釣果が伸びずにモンモンとしてます。
何が違うんだろ、何が行けないんだろうと・・・
こうやって、一つ一つ解説して頂けると、祭ってた糸が解けていくようです。
ありがとうございます。

投稿: 太ハリス | 2010年9月22日 (水) 18:56

>ぱたさん

もしかして私の言う遊び鮎とぱたさんのそれは違ってませんか?
あれを相手にしていたらドツボにハマりますよヾ(;´Д`A

T川も広瀬のあの場所の鮎もちょっと違いますね。
T川は非常に釣りにくい縄張り鮎で、広瀬は浮いていたのが体調不良の鮎で、私が釣っていたのはキリモミ状態の群れ鮎だったのです。
掛けやすい場所に追い込んで釣ってました( ^ω^ )

投稿: 渓人 | 2010年9月22日 (水) 19:43

>須磨のおっちゃん

例の川には行かれました?
前に書いた泳がせ釣りと今回の群れアユについては色んな面で共通部分があるので役立ててください。

投稿: 渓人 | 2010年9月22日 (水) 19:47

>simonさん

思い当たるでしょww
昔は2番3番その他は群れアユ?って感じだったと思うのですが、ほんとうに最近は2播鮎など見かけなくなりました。
潜って見ると色んな発見がありますよ。

投稿: 渓人 | 2010年9月22日 (水) 19:50

>組員Tさん

過去にも紹介しましたが、高橋勇夫氏の「天然アユが育つ川」と「ここまでわかった アユの本」を読んでみてください。
目からウロコがボロボロ落ちますww

投稿: 渓人 | 2010年9月22日 (水) 19:53

>太ハリスさん

そちらは天然遡上が多いので、此方の湖産や人工産放流河川とは少し違うと思います。
それでも天然ほど敏感なものはないですから、合して行くのが大変だと思います。

もう少ししたら出発します。

投稿: 渓人 | 2010年9月22日 (水) 19:55

何かの文献だと、珪藻:藍藻=3:7か2:8くらいの比率で食っていると読んだ記憶があります。
珪藻と藍藻では藍藻の方が栄養価が高く、鮎にとっては間違いなくいい餌ですね。
確か某○九(伏せ字になってない)の鯉の餌にも藍藻が配合されていたものがあるはずです。

もう一つついでに、鮎の色だけでなく、いわゆる『スイカの香り』も藍藻由来のものです。

群れ鮎に関しては、私がレスを入れると、今後のシリーズの先を書きそうなんで止めておきます(爆

投稿: 豊川巴 | 2010年9月22日 (水) 20:05

群れアユ・遊びアユなどなどいろいろ居ますね(笑)!!
最近は、群れに入らないと掛かりません(汗)!!
年々アユも追うということが減ってきたように感じます。
来年はどうなることか・・・・心配です。

投稿: オレンジ隊員 | 2010年9月22日 (水) 21:33

>豊川巴さん

不飽和脂肪酸でしたっけ?
ヌルヌルとツルツルとザラザラの違いはなんなんでしょう?

投稿: 渓人@携帯 | 2010年9月23日 (木) 02:46

>オレンジ隊員さん

天然遡上もなんだか追いが悪いですが、何故なんでしょうね。

投稿: 渓人@携帯 | 2010年9月23日 (木) 02:48

スイッチを入れるボタンが川に落ちてたりしない?・・・ですよね(爆)これは渓人さんの立ち位置を見に行ったほうが早いでしょうか?思ったように追い込むことができません(泣)

投稿: きゃぷてん♪ | 2010年9月28日 (火) 13:14

>きゃぷてん♪さん

追いこみ漁は難しいですよ。
未だに失敗する事が多いです(爆爆

投稿: 渓人 | 2010年9月30日 (木) 20:30

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